2011年の活動/Action 2011
【アルカディア街道イザベラ・バード倶楽部】の来訪にあわせて
手打ちのそばで大歓迎(2011/06/25)
1887年(明治11年)東京から北海道まで旅したイギリス人女性旅行家イザベラ・バード。行く先々の様子を詳細に記述した冒険心あふれる彼女に思いを馳せ、その足跡を検証している【アルカディア街道イザベラ・バード倶楽部】さん主催の旅企画で遠方より来訪された皆さんを上山まちづくり塾生で出迎えました。会場は、イザベラ・バードが当時上山に来た際、祭礼をしていたと記述にある石崎神社。城下街を一望できる石崎神社の社務所から雨にしっとり濡れた街並みを眺めながら、上山の豊かな歴史を改めて痛感する。
【十日町いろは市】で姉妹都市の復興支援(2011/06/04)
城下に位置する商店街で毎年開催されている【十日町いろは市】では、十日町商店街全体を100円ショップに見立て、各店が実施する趣向を凝らした楽しい企画を通して様々な賑わいづくりが展開されている。今回は「初の試み」として商店街を南北に貫く道路(旧羽州街道)を車両通行止めにして地域が開放されたため、路上では消防車、救急車、除雪車、田植え機、コンバイン等の働く車が展示されたほか、土曜日の元気な子ども達が道路いっぱいにチョークでカラフルに落書きを楽しんだ。この【十日町いろは市】にあわせて、上山まちづくり塾では、東日本大震災で被災した上山市の姉妹都市・宮城県名取市の漁協から「シマホッケの開き」「笹かまぼこ」「塩辛」を取り寄せて店頭販売する。
城下の街に「市の花・菊」を飾る試み(2011/09)
上山市観光課から初めて受託した【菊花展示事業】。
9月19日、午前9時に集合し、作業工程を確認してから山に移動。
杉の丸太を山から釣り出し、まちなかにトラックで運搬。
作業場所となる近所の方々に挨拶をしてから現場で丸太を降ろして
皮むき作業を開始。細い杉を支柱に、丸太を積み上げ番線で固定。
秋の空から時おり落ちる激しい雨に作業を何度か中断したものの、
運び出した杉丸太をすべて組んで、初日の作業は無事終了。
台風一過の秋空のもと、菊花展示に向けた作業2日目(9月23日)。
この日も杉丸太を山から釣り出し、現場にトラックで搬入。
杉皮をむいて積み上げた後、壁面に青い寒冷紗を張り巡らす。
土を運搬するため、ダンプで山とまちなかを7回往復。
太い松の木を左右前後に動かして花壇を縁取る。
連休の度、まちなかの交差点で繰り広げられる
賑やかなパフォーマンスに、道行く人たちは不思議そうな顔で
「…(何してるの?何ができるの?)…」。
10月2日、菊苗の苗が到着し、今にも雨が降りそうな秋空のもとで
実施した花壇への植え付け作業。
3種類の菊苗で作り出したのは上山の冬の民俗行事・カセ鳥。
寛永年間か上山に伝わるカセ鳥の躍動感を演出するため
敢えて使用した曲がった木の枝は、山で見つけた宝物。
菊苗が開花すると鮮やかな二対のカセ鳥が現れます。
初めて取り組んだまちなかに菊花飾っべプロジェクトを
大勢の方から楽しんでいただけたら最高です。
かみのやま特産【紅柿】の収穫体験(2011/11/12)
この時期、上山では枝もたわわに実った柿の樹をいたる所で目にすることができます。
ここ上山にしかない【紅柿】は、地域を代表するオンリーワンな宝物。「蔵王おろし」と呼ばれるこの地域特有の寒風に育まれ糖度を増す紅柿は、古くから自然と人間がバランスよく共存してきた大切な証。11月の青空の下、鳥達の食べる分を樹の梢に残しながら、上山の食の豊かさを再認識した土曜日でした。
※追伸:紅柿の葉が紅葉すると、樹が燃えているように真っ赤に染まります。
上山にお越しの際は、深紅に染まった紅柿の樹を探してみてください。